食べることを楽しむ
食とコミュニケーションでは、一緒に食べて対話をするということをやってきました。
集まった人たちとその場で一緒に食べることは、同じ釜の飯を食うとか一味同心といって、共同体を作るために昔から欠かせないものでした。
お祭りのあと神様へのお供えをいただく神人共食などもその例です。
一緒にやっていく仲間といい時間を過ごすことは関係性づくりになり、そのことによっていい結果がついてくると考えそれを実践してきました。
なぜ、食なのか
生きていくことと、食べることは切り離して考えられません。
どのように食べる、ということを捉えているか。
こだわりはあるか、生きるということに深くかかわってくることに気づいていけると思います。
身体が整うと、心も整います。
つまり、食べるものが体を作るのです。
アボリジニ栄養調査ボランティアをしたときに、家森幸男先生から“食為先”という言葉を聞いたときにはっとしました。
今食べるものは未来のため、という考え方です。
このようなで考え方で食事を選んでいけば、今この瞬間にお腹を満たしたい時もあり、未来のための体づくりとしての食べ方があるということも知っていけます。
食べることで叶うこと
自分を満足させるために大好きなものを思いっきり食べる。
美味しいものをみんなで食べる。
アスリートが体づくりのために食べる。
未来のために小食を楽しむなど食べるシーンは様々です。
アレルギーや宗教によっても食べられるもの、食べられないものがあり、同じものを一緒に食べられることがいかに幸せなことなのかと日常生活で感じるときがあります。
一汁一菜、玄米菜食、栄養を考えたらこれを食べなければ、という縛りは持っていなかったのですが、いろいろな食を楽しむ自由があっていいと思えるようになってきました。
食べないときこそ気を付けたい
体調管理のために食べない選択肢をしている家族が断食をしているときにも思ったのですが、普段から意識してとったほうがいいのは、ビタミン・ミネラルなどの微量栄養素です。
一般に、栄養素は多量栄養素と微量栄養素の2つに分類できます。
タンパク質、脂肪、炭水化物は多量栄養素といい、微量栄養素とは、微量ながらも人の発達や代謝機能を適切に維持するために必要な栄養素であるビタミン、ミネラルを意味します。
未来のための食という観点でいえば、発酵食品が鍵を握ります。
日本人は古くから微生物の力を利用して食文化を築いてきました。
組織ふうどでも発酵食品を取り入れたメニューを心がけています。
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